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腸を良い状態にすることで体が元気になるテクノロジー

アラフォーの現在も美しさをキープし、モデル・美腸プランナーとして忙しい毎日を送る喜多よしかさん。そんな彼女の“綺麗の秘訣”は、意外にも華やかな美容法ではなく、体の内側を整えること。その中心にあったのが、「腸」に目を向けるというシンプルな習慣でした。むくみや肌荒れ、気分の落ち込み…。そんな“不調のサイン”を整える鍵となった、無理をしない「衣・食・住」それぞれの場面の腸活習慣をお聞きしました。

腸活の始まりは、“こんな自分じゃダメ”という不安から

今でこそ「美腸プランナー」として発信をしていますが、腸活にたどりついたきっかけは、“綺麗になりたい”よりも先に、「このままじゃダメかも」という不安からでした。
当時は、体調もメンタルもどん底で、仕事の目的すら見失い、「こんな自分じゃダメだ」と強く思い込んでいました。
そう思っていたときに、辿り着いたのが腸を大切にすることでした。
そして生活の中で腸を意識するようになってから、少しずつ体がラクになって、心も軽くなっていくのを感じました。何かを必死に求めるというよりも、“自分らしく整える”ことで必要なものが自然と出てくる感覚。
綺麗って、そうやって「気づいたら、ついてくるもの」なんだなって思えました。

衣──着るもので腸を“赤ちゃん”のように守る

腸って、本当に繊細です。だから私はいつも、「赤ちゃんみたいにやさしく守ってあげよう」という気持ちで接しています。暑いとどうしても冷房が効きすぎた環境に長時間いることが多く、知らないうちにお腹が冷えてしまうことがよくあると思います。
お腹まわりが冷えると腸の働きが鈍くなり、自律神経も乱れやすくなるので、私は「腸が冷えない工夫」をいくつか実践しています。日中は、薄手の腹巻きを使ったり、エアコンの風よけに軽めのカーディガンを持ち歩いたり。職場でも電車でも、すぐに羽織れる一枚があるだけで、お腹の冷え方が全然違います。腸は冷えにとても敏感。だからこそ、まるで赤ちゃんを包むように、やさしく温めてあげることが、毎日の調子を整える第一歩だと思っています。
こうした小さな冷え対策の積み重ねが、腸のご機嫌を保つ“衣の腸活”につながっています。

食──骨付き鶏肉で“飲む腸ケア”

腸にやさしい食生活も、私にとっては欠かせない習慣です。
私がよく作るのは、骨付きの鶏肉(手羽元や手羽先、手羽中など)を使ったスープ。じっくり煮込むことで、コラーゲンやたんぱく質がスープに溶け出し、腸の粘膜をやさしく修復してくれる一品になります。そこに、トマトやオクラなどの夏野菜を加えれば、体を冷やしすぎずに、ビタミンやミネラルもチャージできます。
夏の食事はつい冷たいものが多くなりますが、この温かいスープがあると、お腹の内側からホッとできます。一度にたっぷり作って、常備菜のように楽しんでみるのもいいかもしれないですね。

住──腸が整う、眠りの習慣

腸がいちばんよく働くのは、実は“眠っている間”。だからこそ、良質な睡眠は腸活そのものだと私は思っています。まず心がけているのは、夜はなるべく間接照明で過ごし、アロマを焚いて、副交感神経が優位になるような空間づくりをするということ。そして、寝る時の冷え対策も忘れません。寝る時は、シルク素材の長袖パジャマなど、肌あたりよく体温を心地よく保ってくれるものを選ぶようにしています。
「よく眠れた翌朝」は決まって腸の調子も良く、肌ツヤも気分も軽やか。
睡眠こそ、腸を元気に保つ“隠れた名パートナー”だと感じています。

“頑張らない”が腸活のコツ

よくフォロワーさんから「今日から腸活、頑張ります!」とメッセージをいただきます。でも私はいつも、「頑張らなくて大丈夫ですよ」とお伝えしています。腸って、筋トレのようにピンポイントで鍛えるものではなくて、いかに“ゆるめる”かが大事な臓器。むしろ頑張りすぎると交感神経が高ぶって、自律神経が乱れてしまうこともあります。

「朝の目覚めがいい」「お腹が軽くて気分も明るい」

そんな“ちょっといい感じ”の体感が、腸が整ってきているサイン。大切なのは、完璧を目指さず、楽しみながら、暮らしの中で“ゆるく整える”こと。

私自身も、今日できることを少しだけ。そんな気持ちで、腸をいたわる毎日を続けています。

今回教えてくれたのは…

  • モデル、美腸プランナー : 喜多よしか

    モデル、美腸プランナー。北海道出身の37歳。モデル・タレントとしてファッションショーやテレビ番組・CMなど、幅広く北海道と東京二拠点で活躍中。自身のリアルな体質改善を発信した、Instagramアカウント【アラフォーモデルの手抜き美腸生活】が開設当初から注目を浴び、半年でフォロワー数が8万人を超える。作業療法士、美腸プランナー、ヒーリングフードインストラクターの資格を所有し、過去の自分のように心身の不調に悩む腸活ビギナーの女性達へ幸せに生きる為の美腸レシピやマインドなど、ライフスタイル全般を届けている。

    最新刊『マネするだけで新しい自分に生まれ変わる キレイな人になる腸活美容』

    Instagram:@kita_bichou
    X: @YopitaXx

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  • ライター

    田口 拓矢

    北海道の網走という田舎町から上京後、放送作家としてバラエティ番組を中心に約10年活動。業界特有の『不健康生活』という名の”劣悪監獄”から脱獄を目指し、様々な健康法を日々チャレンジ中!

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