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腸を良い状態にすることで体が元気になるテクノロジー

腸活には、便通改善や肌荒れの緩和などメリットが多数あります。しかし、腸活を始めてもすぐに結果が出るわけではありません。「2週間で腸内フローラのバランスは劇的に変わる」(※1)と言われています。
また、改善したからといって腸活をやめてしまうと、腸内環境は元の状態に戻ってしまうため、継続する力が必要となります。それには、「能動的に動き出せる自分」になることが効果的です。
今回は、「腸活を続ける力」をテーマに、継続に必要なメンタルコントロールの方法や意識の向け方について、メンタルコーチの朝日崇晴先生に伺いました。

(※1)引用:朝日新聞 Reライフ 2020.12.25

腸活を続けられる人と続かない人の違い

―はじめに、最近よく聞く「メンタルコーチング」とは何ですか?

「メンタルコーチングとは、目標達成や自己成長の為に、対話を通じて相手の考えや気づきを引き出し、考え方や心の持ち方を整え、パフォーマンスを最大限に引き出すコーチング手法です。スポーツの世界ではもちろん、ビジネスや受験、日常生活においても、メンタルの安定は大きな影響を与えます。『自分自身が主体的に動き出せる』ようにすることがポイントです。

❝腸活を続けたいけれど、挫折してしまう❞という方には、このコーチング法を用いることが効果的です。なぜ自分が腸活をするのか?腸活をすることで何を手に入れたいのか?腸活を続けた先、どんな自分になりたいのか?など、“どんな自分を手に入れたいのか?”を、自分自身に問いかけ、ありありとイメージすることが大切で、例えば、“健康でいきいきとした自分になりたい!”“体の中から整えて、美しい肌を手に入れて、周りからキレイ!と言われたい”など、ワクワクする未来を想像できれば、未来に進むスピードも格段に上がります。」(朝日先生)

今の生活に無理なく取り入れる「ベイビーステップ」を実践

―腸活をしてみたいけれど、なかなか実行できない」という方もいらっしゃいます。一歩踏み出すためにはどうしたらいいですか?

「いきなり生活を変えるのは大変です。まずは、できることから始めてみましょう!お勧めは、「ベイビーステップ」で始めてみること。「ベイビーステップ」とは、今の生活に無理なく取り入れる方法のひとつで、文字通り「小さな一歩」を意味します。

✅朝ヨーグルトを食べる(スプーン1杯から始めてみる)
✅歯磨きしながらお腹をマッサージする
✅手軽にサプリメントで始めてみる

など最初は小さな一歩でも、続けていくうちに、“もう少しやってみようかな”と感じるようになります。
例えば、1kmのウォーキングを続けていると、2km、3kmくらいなら歩けるかもと思えてくる。最初から頑張りすぎず、自然と行動量が増えていく仕組み作りを意識してください。

また、いきなり完璧を求めると、“できなかった…”と自己否定のループに陥りがちです。しかし、小さな行動なら“できた!”という成功体験を積みやすく、自己効力感が上がります。“できた!”の積み重ねが自信に繋がり、次のステップへ自然と進めるようになります。
また、手帳にできたことを記録したり、SNSで発信したりすることで、積み重ねてきたことが可視化され、見直すことで自信に繋がります。」(朝日先生)

腸活のモチベーションを維持する方法4選

―腸活を続けるためのモチベーションはどのように維持すればいいですか?

「冒頭にもお伝えした通り、❝なぜ腸活をするのか?❞を明確にしましょう。

✅お肌の調子を良くしたい!
✅便秘を改善してスッキリしたい!
✅健康的な体になって仕事や勉強のパフォーマンスを上げたい!

など、腸活を続けることによる未来の自分をイメージすることで、やる気がみなぎり、継続に繋がります。

まずは、小さなことから続けていくことが大切です。だからこそ、“できた自分”を褒める習慣を作りましょう。“できなかった”ことに目を向けるのではなく、“できたこと”に目を向けて、できた自分を褒めてください。自己承認することを忘れずに!

そして、「腸活」そのものを楽しむことを忘れずに!

✅好きな発酵食品を見つける → 自分が好きなものから始める
✅新しい腸活レシピを試す → レシピサイトを見て楽しむ
✅一緒に続ける仲間を作る → SNSなどで発信して、仲間を募る

など、「やらなきゃ」ではなく「楽しい、もっとやりたい!」と思うことを見つけて、自然と継続できる工夫や仕組みを考えましょう。

もし腸活ができなかった日があったとしても、「自分はダメだ」と思うことはありません。「そんな日もある」と割り切りましょう。100点を目指さなくても大丈夫です。焦らず、ゆるく続けて行きましょう。」(朝日先生)

結果がすぐ出なくても続けるための考え方

―腸活は結果が目に見えにくいものです。そんな時はどのようにすればいいですか?

「せっかく始められても、結果が出ないと焦ってしまうものです。そんな時には“すぐには、劇的な変化が出ないもの”だと考えましょう。特に腸活は2~3日で結果が出るものでもないので、“成果は目に見えないところで着々と育っている”と考えましょう。

努力の成果は、目に見える形に現れるまで時間差があります。例えば、植物だと、種を撒いてもすぐに芽は出ない、土の中で少しずつ根を伸ばしている、やがて芽が出て花が咲くなどです。腸活も同じく目に見える変化がなくても、体の中では確実に変化が起きています。“続けていけば、確実に成長は進んでいる”と考えることが大切です。」(朝日先生)

腸活は継続することで効果が実感できるものです。日々の生活にベイビーステップで腸活を取り入れていき、健康的な体づくりを目指しましょう。

今回教えてくれたのは…

  • メンタルコーチ  : 朝日崇晴

    (一社)フィールド・フロー認定スポーツメンタルコーチ

    (一社)国際メンタルビジョントレーニング協会認定インストラクター

    「メンタルを整えると、結果は変わる」
    Jリーガーから社会人、大学生〜中学生まで、幅広い世代・競技のアスリートのサポート実績があるメンタルコーチ。
    25年間の営業キャリアを活かし、ビジネスパーソンの目標達成も支援。
    「やる気が続かない」「結果が出なくて挫折しそう」そんな悩みに寄り添い、1人ひとりに合った方法で、目標達成・パフォーマンスアップを支援します。あなたの挑戦を、全力で支えます!
    Webサイト :https://another-day.jp

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  • ライター

    竹上 裕子

    メディア歴20年以上、テレビ局と広告代理店で経験を積み、フリーランスとして活動中。ヘルスケアに興味があり、食や健康に関する資格を多数保有。

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