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腸を良い状態にすることで体が元気になるテクノロジー

パンが大好き!でも「腸活には米の方がいい」なんて聞くと、ちょっと罪悪感を持ってしまう人も多いのではないでしょうか。実は、パンは選び方と食べ方次第で腸活のサポートをしてくれることも。今回は“腸活王子”ざっきーさんに、パンをおいしく食べながら腸を整える秘訣をたっぷり伺いました。

パンは体の負担になるってほんと?

「パンは腸にとって負担になる」と言われている理由のひとつは、パンに含まれるグルテンです。消化しづらいタンパク質で、きちんと分解されずに腸に届くと「リーキーガット(腸に小さな穴が開く状態)」につながる可能性があるのです。さらに、小麦粉は吸収が早く、血糖値を上げやすいのもデメリット。つまり「パン=絶対悪」ではないですが、体にとって負担になる要素を持っています。1日3食のうち、1食をパンにするくらいが目安。毎食パンにすると、グルテンの負担が大きく腸が疲れやすくなります。また、パンが主食の柱となっている欧米でも「小麦のグルテンは腸に負担をかける」と考える人もいます。テニス界のジョコビッチ選手もグルテンを断ち、体調とパフォーマンスが大きく改善したと自ら語っています。

腸に優しいパンの選び方・食べ方

①全粒粉を選ぼう!
白いパンよりビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富。腸内で短鎖脂肪酸(酪酸など)を増やす働きも期待できます。

②タンパク質も一緒に
パンだけだと血糖値が上がりやすいため、卵・納豆・豆腐などのタンパク質食品を一緒に摂りましょう。腹持ちもよくなります。

③糖の“重ね食べ”に注意
バターはOKですが、砂糖が多いジャムや菓子パンは糖を好む菌ばかりが増え、腸内環境を乱しやすいので控えめに。

④一緒に摂るなら牛乳よりヨーグルトを
乳製品を合わせるなら、消化しづらいタンパク質の一種、カゼインが含まれる牛乳よりも、腸に優しいヨーグルトがおすすめです。発酵食品をプラスすることで、腸の動きもサポートできます。

腸活王子おすすめの「腸活パンレシピ」

※ざっきーさん提供

【材料(1個分)】
  • おからパウダー(微粉)…10g
  • 蜂蜜…10g(または砂糖、ラカント)
  • たまご…1個
  • 豆乳または牛乳…40ml
  • ベーキングパウダー…2g
  • お酢…2g(小さじ1/2程度)
【作り方】
  1. 材料をすべて混ぜる
  2. 500Wの電子レンジで3分加熱
  3. お好みで仕上げにトースターで少し焼くと香ばしくなる
※ざっきーさん提供

ポイント
おからの味が気になる場合は、バニラオイルやココアを加えると食べやすくなります。おからや蜂蜜には「大豆タンパク質」「イソフラボン」「オリゴ糖」など腸内細菌のエサが豊富に含まれています。

日本人にはお米の方が合いやすいと言われることもありますが、パンは決して悪者ではなく、すでに生活に深く根付いています。腸の負担が気になる方は全粒粉や米粉を選んで、美味しく楽しみながら腸活しましょう。

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今回教えてくれたのは…

  • 腸活研究家 : ざっきー

    株式会社H&S代表取締役。一般社団法人予防医療研究協会理事。「科学的に腸を整える」をコンセプトに、腸活や栄養セミナーを延べ1,100名以上に開催。個別指導を350名以上に実施。手軽にできる腸活や病気予防のための情報・レシピを発信し、健康食品の開発も行う。Instagram(@zakii312)フォロワー14万人。

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キーワード
  • ライター

    浜口 順子

    1985年大阪生まれ。 2001年芸能界デビュー。芸歴20年を迎えた時、人生を改めて見つめ直し、高校生からずっと憧れていた放送作家への道を進むことに。 今は、「書けて話せる」ハイブリッドな人を目指して奮闘中! 腸活は体も心も元気でいるために、ずっと興味がある永遠のテーマ。現在育児中でもあるので、子どもの健康や腸活も気になっています。

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